2016相生かきまつりの中止が決定されました。
楽しみにしていたので本当にショックです・・・。
2017年の相生かきまつり情報はこちら
2016相生かきまつりが中止になりました
11月25日に実施された相生かきまつり実行委員会会議で、2016相生かきまつりは中止に決定。
楽しみにしていた人もたくさんいらっしゃると思います。ガッカリされた方も多いのでは?
毎年多くの人でにぎわう牡蠣まつりが、どうして中止になってしまったのか?
実はこんなことが起こっていました。
2016相生かきまつりが中止になった理由
2016相生かきまつりが中止になった理由は、例年の来場者の数に対して牡蠣が不足することが見込まれるからだそう。
今年は、過去に例をみない種カキ(幼生)の不作なんだそうです。
相生の種カキは、広島県などの業者から購入していますが、昨年夏の天候不順による影響で、幼生のエサとなるプランクトンが不足。
広島県立総合技術研究所水産海洋技術センターによると、種カキの収穫量が例年の2割未満という記録的不作となり、県外への供給が激減したそう。
相生漁協も相生湾の牡蠣の水揚げ量を例年の6~7割と見込んでいるため、実行員会はかきまつりの中止を判断しました。
東日本大震災による牡蠣収穫量の減少
日本の種カキの70%を供給していた宮城県は、2011年東日本大震災によって津波の被害に遭い、全国の牡蠣の生産量に影響が見込まれていました。
しかし、1970年にフランスの牡蠣が死滅した際、日本が牡蠣の稚貝をフランスに提供した経緯があり、フランスの牡蠣養殖業者から稚貝や養殖に必要な物資の援助を受け、生産を再開することができました。
それでも、震災前の収穫量には追い付いていません。
今年は日本全国で牡蠣が不足しています
牡蠣の生産量日本一と言えば広島県。全国の収穫量の約70%を広島県が占めていますが、ここでもこんなことが起こっています。
広島では毎年、養殖の牡蠣の水揚げは10月におこなわれます。しかし、今年は例年より1カ月ほど遅く、11月に入ってからの解禁に。
広島県漁業協同組合連合会によると、広島では通常、夏に採った種カキ(幼生)を1~3年ほど育てて収穫するそうですが、去年の夏は種カキが例年の3割程度しか採れなかったそう。
一定の生産量を保つため、今シーズンは水揚げの解禁を遅らせて身入りの良い、質の良い牡蠣を育て、重量を増やすそうです。
【全国の牡蠣の生産量の推移】
2009年 210千トン
2010年 200千トン
2011年 166千トン
2012年 161千トン
2013年 167千トン
2014年 184千トン
2015年 160千トン(目標)
今年は過去最低の収穫量となる見込みです。
赤穂・室津・網干のかきまつりの開催は?
相生かきまつり以外の播磨のかきまつりは、赤穂、室津、網干のかきまつりがありますが、2016年2月上旬に予定されていた赤穂も中止が決定されています。
中止となるのは、相生と赤穂。
一方、姫路市網干区の「網干かき祭り」、たつの市の「室津かきまつり」は、例年通り実施される予定。
なお、直売所や道の駅、市場等での相生牡蠣の販売や市内飲食店での牡蠣料理は通常通り楽しめます。
2016相生かきまつりは中止となってしまいましたが、個人で牡蠣を楽しむ分には影響がないとのことなので、今シーズンは例年より直売所にお世話になりそうです。