ボディマッサージをするときに使用するマッサージオイル。身体に使用すると、なんだかオイルの減りが早いような気がする・・・。特に脚などマッサージしようと思うと、たくさんオイルが必要になると思いがちです。
そこで業務用のボディマッサージオイルの登場。これならお得にたっぷり使えるのではないか?
ですが、そこには大きな落とし穴が待っています。
業務用のボディマッサージオイルは全然お得じゃなかった
業務用とえば、大容量で価格が割安なのがとっても魅力的なわけですが、そこにはお得じゃないことがあります。
むしろ、せっかくのオイルマッサージが身体にダメージを与えることになりかねません(>_<)
オイル、つまり油の特徴を、今一度思い出していただきたいと思います。
オイルは酸化する、劣化する、悪くなる
油というものは、空気に触れた瞬間から劣化が始まります。
業務用のオイルは大容量なので、きっと長期間切らすことがないですよね。しかし、その間にオイルはどんどん劣化していきます。
酸化したオイルを私たちが使うことで、どんな影響があるのでしょうか?
酸化したオイルには活性酸素が含まれる
オイルが酸化すると、過酸化脂質という活性酸素の仲間が発生し、肌の老化や皮膚トラブルの原因になります。
また、酸化したオイルは、細胞内でスーパーオキシドアニオンという物質を発生させます。スーパーオキシドアニオンとは、難しく聞こえますが、活性酸素の1つです。
それが核内のDNAを損傷させる作用を持つため、数あるガン発生原因のひとつであると考えられています。
人の皮膚はとてもデリケートで、免疫センサーの役割も果たしています。酸化したオイルを使用することは、美容や健康とは逆の方向を走ることになります。
オイルの種類によって酸化のスピードは違う
ひとことでボディオイルといっても、オイルの種類はさまざまです。オイルによって、酸化の進み方が違うので、どんなオイルがどれくらい使用できるのか調べてみました。
【酸化しにくいオイルはホホバオイル】
ベビーマッサージにも薦められているオイルがホホバオイル。ホホバオイルは酸化しにくいオイルの代表です。
未開封のものであれば無期限で使用可能だといわれています。
一度開封したものであれば、オイルの精製による純度の違いによって使用期限は違ってきますが、約1年ほどが使用期限とされています。
いくら酸化しにくいオイルといわれていても、1年を目処の使い切るようにしましょう。
ホホバオイルより酸化のスピードは早いですが、それでも酸化しにくいオイルはホホバオイルのほかに、アルガンオイルやココナッツオイルがあります。
【セサミオイルは比較的長持ちする】
アーユルヴェーダで使用されるセサミオイル。クレオパトラや楊貴妃もセサミオイルでマッサージをおこない、美容や健康を保ったといわれています。
そんな優秀なセサミオイルですが、オイルのなかでは比較的長持ちするオイル。使用期限は、開封後3~4ヶ月です。
他にも、比較的酸化しにくいオイルとして、スイートアーモンドオイルやツバキ油、マカダミアナッツ油などがあります。
【酸化が早いグレープシードオイル】
ブドウの種子を採取して絞られたオイルがグレープシードオイル。食用としてだけではなく、最近ではマッサージなど美容にも使われるようになっています。
使用感はサラっとしていてベタつきが少ないので、初心者の人でも使いやすいオイル。でも、酸化が早いのでその点のみが注意点です。
開封後、使用期限は1~2ヶ月です。
酸化しやすいオイルは、ほかにはローズヒップ油、月見草油などがあります。
ボディマッサージオイルを長持ちさせる保存方法
オイルを長持ちさせるには常温で暗い場所に保存することがポイント。どのオイルにも共通していえることですが、直射日光が当たる場所や高温になるところは避けて保管するのがオイルの基本です。
しかし、冷蔵庫に入れての保管はおススメしません。水が0℃で凍るように、オイルも凍ってしまいます。オイルの種類によって、凍り始める温度はそれぞれ違います。
オイルが凍ると、白く濁ったり、粒状の結晶になったり、沈殿したりとオイルの種類によってさまざまな凍り方をします。
正しい保管をし、どんなオイルでも開封すれば1瓶1ヶ月で使い切るのが理想です。
フレッシュなオイルを使って、美容や健康を磨きましょう^^