母乳・授乳に対する悩みは人それぞれ一度は経験すると思います。私が一番苦労したのが、授乳中の乳腺の詰まりです。
乳首の先には白斑ができ、おっぱいの一部分がボコボコとしたしこりとなって熱を持ち、それがとんでもなく痛い!しかもそのしこり、なかなか取れないんです。
とんでもなく痛いのに、懲りずにトータルで7個の白斑を作りました。白斑マイスターという称号があれば、ぜひ頂きたい。
そんな白斑のプロ(笑)が、なかなか取れない乳腺の詰まりや白斑、おっぱいのしこりの対処方法をお伝えします。
乳腺の詰まりを解消するオススメできない裏ワザ
まず、私の白斑のお話と、おすすめできない対処方法についてお話します。きちんとした対処方法だけを知りたい方は、すっ飛ばしてください。あしからずm(_ _)m
初めて乳腺の詰まりを体験したのが、産後2ヶ月のときでした。授乳をしていると、やたらと乳首が痛い。
最初は、白斑なんて知らないものだから、赤ちゃんの乳首のくわえ方が悪くて乳首が痛いと思っていました。「どんだけ力強い吸引力なんだ!?ダイソンだね(苦笑)」なんて思い、赤ちゃんの口の中をまじまじと確認したほど。
そして乳首の痛い状態が3日ほど続き、「まさか、乳首が切れたんではなかろうか?」そう思い乳首を確認してみました。すると、右の乳首の先に2つの白い点が!!何か白い物が乳首にくっついてる!?
指先でこすってみても取れなくて、よーく見てみると・・・白い何かが乳首に埋まっているではありませんか!「なんじゃこりゃー!!」
すぐにスマホで「乳首、白い、点」を調べました。そのとき初めて白斑の存在を知り、ついでに対処方法も調べたわけです。どうやら母乳外来に行かねばならない様子。
いやいや、自力でなんとかしたい!と検索を進めていると、どなたかのブログにたどりつき、衝撃的な文言を目にしたのです。
『痛いのをガマンして、指でつまんで押しだすようにすると、プチュッと音を立てて白い詰まりがとれました。すると、詰まっていた母乳が噴水のようにピューっと・・・』
マジで!?これは、すごい!!!
でも、これは完全な裏ワザ。でもでも、このツラさから解放されたい。藁にもすがるような思いとはまさにこのこと。もう、おっぱいはボコボコのしこりでパンパンになって、少し熱を帯びていました。
知ってしまったからにはやってみたい。この極秘裏ワザ対処方法を知ったのがちょうどお風呂に入る前だったので、入浴中に試してみることにしました。
乳首を指先で少しだけつまんでみましたが、この時点で乳首に激痛が走ります。涙が出るほど痛い。いえ、泣きました。でも、もっともっと痛い出産を経験したんだから、イケるはず!頑張れ自分!
意識を親指と人差し指に全神経を集中させ、変な汗が出てきそうなのを無視して乳首の先へ向けて押し出すように、乳首をつぶす感じでギュ~っとつまみました。痛みに耐え続けること数分。緊張がはしります。
すると、本当に「プチュッ」と音を立てて、白くて長細い物体がニョキッと姿を現しました。例えるなら、鼻の毛穴を指で押して、角栓をニョキッと押し出したときのあの感じ。
鼻の角栓なんて本当にカワイイもので、白斑はもっと弾力があって、勢いよくプリッと出てくる感じでした。これが詰まりを起こしていた犯人。手ごわいやつめ。
それと同時に、小便小僧がオシッコをしているみたいに、今まで詰まっていた乳腺から、溜まりに溜まった母乳が勢いよくピューーーっと出続けました。
「か・い・か・ん」(笑)!!!
最高にメチャクチャすっきりしました。2つあった白斑のうち、1つの乳腺が開通した瞬間です。おめでとう!!自分、痛みに耐え、よく頑張りました。
でも、この方法は裏ワザすぎておすすめしません!なぜなら、開通した乳腺から細菌感染を起こして、おっぱいの中が化膿する恐れがあるからです。そうなれば、それこそ重症の乳腺炎です。
リスクが大きいので、決してオススメはしません。でも、あと2回はこの方法で白斑をやっつけました(^_^;)もし、実行される場合は、覚悟をきめてください。そして、クレームは受け付けません(笑)
乳腺が詰まる白斑の原因とは?
私が乳腺の詰まりを起こしたときは、2つの条件が重なったときでした。
白斑ができる原因1:食べ物
まず1つは、甘い物や油っこい物を食べた後。授乳中は、赤ちゃんに美味しい良質な母乳を飲んでもらいたいと思って和食を心がけていましたが、ついつい間食にチョコレートやクッキーに手が伸びてしまいました。
また、焼き肉は白斑のテッパン(焼肉だけに)。焼き肉を食べた次の日は、百発百中、乳腺が詰まりました。
白斑ができる原因2:疲れ
そして2つ目は、疲れがピークのときです。育児中は疲れがたまりやすいですが、それがピークを迎えるとダメでした。
とくに、ストレスや睡眠不足など、乳腺が詰まりやすくなるようです。
母乳は血液でつくられています。なので、血液がドロドロの状態になる条件が、乳腺の詰まりやすい条件と言えます。
乳腺の詰まり・白斑・しこりができたときの対処法
それでは、対処方法をご紹介していきたいと思います。
対処法1:とにかく母乳を赤ちゃんに飲んでもらう
まず、赤ちゃんに吸ってもらうことが一番です。自分で母乳を搾るより、赤ちゃんに吸ってもらいましょう!
そこでポイントなのが、詰まっている場所と赤ちゃんの顎の位置です。赤ちゃんの顎の位置が、一番強く母乳を吸われる場所です。
例えば、おっぱいの外側がしこりになって詰まっている場合は、通常の横抱きをして授乳するのではなく、足と頭の位置を逆にして抱っこすればよいということになります。
通常の横抱きだと、おっぱいの内側に赤ちゃんの顎がくるので、私の場合、どうしてもおっぱいの外側にしこりがよくできました。
対処法2:しこりが熱を持ったらキャベツ湿布
キャベツ湿布は、私が出産した産婦人科で実際におこなわれていた対策法です。
私が出産で入院中、なぜ助産師さんがキャベツを持ってウロウロしているのか?とても不思議に思っていました。
キャベツに含まれた水分は、おっぱいを冷やすのに最適だそうです。確かに、キャベツのフォルムはおっぱいにフィットしますよね。
キャベツ湿布の方法は、冷蔵庫で冷やしておいたキャベツをおっぱいに直接あてて、その上にラップを乗せてブラジャーをするだけです。
もし、しこりが熱を持って、痛くてツライ・・・そんなときはキャベツ湿布をすると痛みが和らぐそうです。
対処法3:葛根湯を飲む
風邪のひきはじめによいとされる『葛根湯』。肩凝りや頭痛にも効くのですが、乳腺を開通させるのにも活躍してくれます。というのも、血流をよくしてくれるから。それに、熱や痛みも和らげてくれます。
風邪気味のときにはいつも、3本セットで売られている瓶に入った液体タイプの葛根湯にお世話になっています。これを飲むといっきに風邪がよくなるんです。
で、これが欲しくて夫に葛根湯のおつかいを頼みました。が、しかし、買ってきてくれたのは顆粒タイプ。
白斑でツラい思いをしているところに、私の苦手な顆粒タイプを買ってきた夫に怒り心頭でしたが、結果、顆粒タイプが役に立ちました(笑)。
というのも、液体の方が効き目はいいかもしれませんが、顆粒タイプだと30包も入っていたので、しょっちゅう詰まる私には「量」が必要でした。
産後4ヶ月のときは、ドバッと抜け毛もハンパじゃなかったし、むくみや肩凝りもひどく、とにかく体がだるかったです。
で、このときにも乳腺が詰まったのですが、肩の筋肉が鉛になった!?と思うくらい肩凝りもひどく、39度の熱も出てしまいました。これはきっとストレスや疲れから。
葛根湯を1日3回、食事の前にぬるま湯で流し込めば、翌日にはかなりよくなりましたよ。乳腺が詰まりやすい私にとって、授乳生活に葛根湯はなくてはならない存在でした。
対処法4:しっかり睡眠をとって体を休める
しっかり睡眠をとる、なんて育児中にはほぼ不可能ですが、家事はちょっとおいておいて、赤ちゃんがお昼寝をしているときには一緒に寝たり、夜も赤ちゃんと一緒に寝るようにしましょう。
睡眠がしっかりとれないと、体全体に酸素を十分に運ぶことができなくなり、結果、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなると、母乳も詰まりやすくなるので気をつけたいです。
対処法5:母乳の分泌を抑えるために水分を控える
直接的な対処法ではありませんが、これ以上詰まらせないためにも水分を控えた方がよいです。
水分をたくさんとることで母乳はどんどんおっぱいにたまっていきます。水分が不足し過ぎてもいけません。飲み過ぎなければ大丈夫です。
対処法6:和食をこころがけ、糖分や脂肪分を控える
これも白斑やしこりを取り除く直接的な対処法ではありませんが、悪化を防ぐためには必要です。ここを怠ると乳腺が詰まりやすいです。
いかに甘い物や油っこいものが血液をドロドロにするのか・・・母乳に関してだけでなく、健康においてもちょっと怖くないですか?
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乳腺の詰まり・白斑・しこりの対処法まとめ
一度できてしまった白斑やしこりは、本当にしつこくてなかなか取れませんが、コレぞ母乳が詰まったときの対処方法!というものを最後にまとめておしまいにしたいと思います。
対処法1:葛根湯を飲む
対処法2:キャベツ湿布をする
対処法3:頻回に授乳する
対処法4:甘いものや脂質の多い物を控える
対処法5:水分を控える
対処法6:体を休める
一番効果的なのは、とにかく赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことです。痛いですが、本当にコレが一番いい!これでほとんど治りました。次におすすなのが葛根湯かな。
もし、高熱が出たり激痛を伴うようであれば、早めにお近くの母乳外来へ行ってください。相談時間にもよりますが、安いところだと1,000円ほどで診てもらえますよ。
疲れをためないとか、ゆっくり休むとかなかなかできないのが現状ですが、重症な乳腺炎になる前に対処してしまいましょうね。みなさんの授乳ライフ、応援しています(^^)