妊娠を機に太ってしまって、産後も下半身だけがなかなか痩せない。完母で育児をしているのに、太ももだけが痩せない。どうして痩せないんだろう??
そんな悩みを抱えているお母さんは多いはず!
妊娠中にどれだけ体重が増えたかによって、産後の体重の戻り方は違ってきますが、だいたい産後2~3ヶ月で体重は元に戻るお母さんが多いようです。
それから、母乳育児をしていると、産後太りしにくいのもまた本当のところ。
でも、体重は戻っても体型が戻りにくいのが大きな悩みですよね。なかなか産後の下半身太りを解消できないでいるお母さんは、約80%もいるようです。
では、なぜ産後に太ももが太くなってしまうのでしょうか?
その大きな原因は2つ。むくみと骨盤のゆがみです。
産後のむくみ
産後はむくみがひどくてツラい。脚はパンパンになるし、体全体がだるくて鋼のスーツを身にまとっているよう・・・。
そんな悩みをもつお母さんは多いのでは?産後にむくみが起こるのには、きちんとした理由があります。
体内の水分バランスが崩れて起こるむくみ
むくみが起こるときというのは、血液やリンパの流れが悪くなり、水分や老廃物の排出が上手くいかなくなって、身体の中の水分バランスが崩れたとき。
妊娠中は、お腹のなかにいる赤ちゃんの成長のために、体内の血液量が通常のおよそ1.5倍になりますが、出産によって多くの水分が身体の外に出てしまいます。
そのため、水分バランスが急激に崩れます。そこで、身体が必要以上に水分を溜め込もうと働き、これがむくみとなるのです。
また、母乳を赤ちゃんにあげていると体内の水分は失われます。授乳しているのに水分補給が足りないと、身体が不足している水分を補おうと溜め込み、むくみが起こってしまうこともあります。
代謝が悪くなって起こるむくみ
さらに、妊娠中や産後はどうしても運動不足になりがちですよね。運動不足になると代謝が低下して、血液の巡りが滞るのもむくみの要因のひとつです。
また、産後はなかなか寝る時間がうまくとれなくて悩まされる場合も多いと思いますが、睡眠不足や疲れも代謝を悪くします。
産後のむくみは、このように生理的な要因で起こるケースが多いですが、妊娠中に妊娠高血圧症候群と診断されていた方は注意が必要です。
むくみの他に高血圧や頭痛などの症状が続いている場合、腎盂炎(じんうえん)に進行してしまうおそれもあります。
もし、そういった悩みがあるなら、早めに産科や内科の診察を受けることをおすすめします。きちんと治療をおこなうことが大切になってきますよ。
産後の骨盤のゆがみ
産後に太ももが太くなりやすい2つ目の理由、骨盤のゆがみ。長い妊娠期間と出産で骨盤は少なからず広がり、ゆがみます。
どうして骨盤がゆがむのかというと、通常閉じているところを押し広げて、赤ちゃんが出てくるから。
「普通分娩での出産が全く痛くなかった」なんて人はいないはずです。「痛い」というのは、骨や筋肉などいろんな部分が押し広げられたときの、ストレッチによる痛みです。
産後の骨盤の戻り
妊娠中に広がった骨盤は、産後3~4ヶ月かけて少しずつ縮みながら、ゆっくりと元の状態に戻っていきます。
骨盤は、正常な位置に戻ろうとしますが、妊娠前から骨盤のゆがみがあったり、妊娠中に体のバランスが崩れたりすると、正常な位置に戻りづらいです。
また、産後は座る姿勢が多いと思いますが、産後3ヶ月ごろまでに横座りや椅子での脚組み、猫背といった体をゆがめてしまう姿勢をとることも、骨盤を正常な位置に戻らせにくくしていまします。
骨盤のゆがみが引き起こすこと
骨盤がゆがむと、女性の体にいろいろな不調を引き起こします。肩凝りや腰痛、頭痛にめまい、睡眠障害や自律神経にも悪い影響を与えかねません。
また、骨盤がゆがむことでむくみを起こすことにもなります。それから、脚の骨が曲がってO脚になってしまったり、太ももが広がって見えたりして、ルックスにも大きな影響を与えます。
産後に太ももが太る原因はこうだったんです。骨盤のゆがみを戻しながら、むくみを解消していきましょう!